オーストラリア移住を、他の国々とも比較して、メリット&デメリットを検証。

オーストラリアの文化

オーストラリアでは、さまざまな分野の芸術家が精力的に活動しています。
画家、写真家、陶芸家、彫刻家、織物作家、版画家、デジタル・アーティスト等、
幅広いジャンルの芸術家達が、独自のスタイルで作品に取り組んでいます。

 

芸術家たちは国のスピリットを体現し、オーストラリアのイメージ作りに
大きく貢献しています。

 

オーストラリアの人口は2400万人ほどですが、現在活動しているオーストラリア人
アーティストは約2万人います。
国内には、アート、工芸、デザインなどの学位を出す学術機関が30以上あり、
多くのアーティストはそれらの機関の卒業生です。
オーストラリアの美術館には、現在5490万点ほどの美術作品が所蔵されています。
また、国内のアート・ギャラリーも、さまざまなジャンルの作品を展示しており、
国内外の展覧会に出品しています。

 

絵画

200年にわたるオーストラリアという国の歴史の中で芸術家たちが絶えず
関心をもち続けたもの、それはほとんど原始的とすら言うことのできる
圧倒的なオーストラリアの自然そしてその風景であったが、
都会の孤独を描く画風の作家やモダンアートの画風の作家も多い。

 

有名なオーストラリア人画家としてはシドニー・ノーラン(1917-1992)、
ロザリー・ガスコイン(1917−1999)、ジェフリー・スマート(1921-)、
パトリシア・ピッチ二ーニ(1965- )等を輩出している。

 

近年では、トロピカル風景を近代的な画風で描くジョアン・フック等も有名。

 

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文学

オーストラリア文学は、時代と社会の流れと共に変化を遂げてきました。
オーストラリア入植時に移植されたイギリス文学はオーストラリアが国として独立するなか、
オーストラリアならではの背景を描写するようになりました。

 

1973年には、オーストラリア人初のノーベル文学賞をパトリック・ホワイトが受賞し、
世界的な評価を受けました。1970年代の多文化主義政策の導入を経て、
移民文学・先住民文学と幅広く、オーストラリアの多民族社会を表わす、
英米文学とは異なるオーストラリア独自の文学として確立してきました。

 

舞台芸術

オーストラリアの舞台芸術は活気に満ちています。
コンテンポラリー・ダンスでは、Bangarra Dance Theatre、Sydney Dance Company、
Australian Dance Theatre、Chunky Move などが、その身体能力、
そしてオーストラリア独自のスタイルと多様性が国際的にも高く評価されています。

 

また政府の支援もあって、様々な規模のカンパニーが活動し海外ツアーも行っています。
更に、演劇も大変さかんです。オーストラリアの重要な舞台関係者養成機関、
National Institute of Dramatic Art (NIDA) はケイト・ブラ ンシェットや
ヒューゴ・ウィービングなど国際的なスターを始め、50年以上にわたって、
訓練を積んだ才能ある俳優や演出家、デザイナー、舞台監督、道具・技術担当者を
輩出してきました。

 

映画

スクリーン・オーストラリアの支援により、オーストラリアの映画業界は海外で
成功を収めるまでに発展しました。

 

ポール・ホーガン主演のクロコダイルダンディーや、メル・ギブソン主演のマッドマックスは
日本でも有名な映画です。

 

ケイト・ブランシェット、ヒュー・ジャックマン、ニコール・キッドマン、ガイ・ピアース、
ジェフリー・ラッシュ、ナオミ・ワッツといった俳優陣も世界で活躍しています。

 

オーストラリアは、日本でもショート ショート フィルムフェスティバルの出品作品の
常連でもあります。
またオーストラリアの短編映画の祭典、トロップフェス ト・イン・ジャパンが日本で開催されたり、
定期的にオーストラリア映画も公開されています。

 

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音楽

クラシックから現代音楽、キッズのエンターテイメントにいたるまで、幅広いジャンルにわたり、
オーストラリアのミュージック・シーンは活気に満ち溢れています。
オーケストラの演奏水準は高く、年間150回以上のコンサートが開催されています。

 

クラシックのピアニストとしては、デイヴィッド・ヘルフゴット、ノエル・ミュートンウッド、
スティーヴン・ハフ、アイリーン・ジョイスなどを輩出しています。

 

世界的成功を収めたオーストラリアのミュージシャンには、ロックのAC/DC、
ゴティエ、ニック・ケイヴ、INXS、カイリー・ミノーグ、キース・アーバン、
ジェフリー・グルムル・ユヌピングなどが挙げられます。
またフジロックや東京ジャズにもオーストラリアのミュージシャンが定期的に招聘されています。

 

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アボリジニの文化

アボリジニー文化の特徴は、’自然との単一性’です。
古くから伝わるアボリジニーの信念体系では、自然と大地はキリスト教における聖書
と同じくらい重要な地位にあります。

 

突起した岩々、深い渓谷、川、滝、島々、浜辺そして太陽、月、
きらめく星々に動物たちと、それらは創造と相互連結のストーリーを各々持っています。
自然環境こそが彼らオーストラリアのアボリジニーのバイブルであり、根幹なのです。
また彼らにとってそれらは全て神聖なものです。

 

かつてアボリジニが話していた言葉は250種類あり、方言は700種類も話していたと伝わります。
狩猟をしたり、採集をしたりして暮らしていたアボリジニは、季節ごとに食べ物を求めて
移動する生活をしていました。
砂漠や熱帯雨林、雪の降る山など、アボリジニが住んでいた場所はさまざまです。

 

また、アボリジニには時間の概念がなく、「ドリームタイム」という考え方を持っています。
先祖代々語り継がれる天地創造の神話のようなもので、それらが受け継がれ、
現在、未来へと続いていくと信じられています。

 

岩々や渓谷、太陽や月、星など、自然環境こそがアボリジニにとってのバイブルで、
神聖なものです。そのため、アボリジニは自然を敬う気持ちが強く、
現代でも自然の近くに暮らす人がいます。

 

果てしなく続く赤茶色の大地「アウトバック」をはじめ、オーストラリアにはアボリジニの歴史や
文化を体験できるスポットがあります。 アボリジニの聖地・ウルル(エアーズ・ロック)がある
ノーザン・テリトリーでは、アボリジニがガイドを務めるウォーキングが行われています。
同じくノーザン・テリトリーにある世界遺産のカカドゥ国立公園では、
古代のアボリジニが描いたロックアートを見ることができます。

 

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アボリジニの芸術作品は、元来祭礼や儀式のときに踊り手の体や、岩壁、大地に描かれた。
彼らにとって芸術作品は、創生や人類、動物などあらゆるものの誕生、
また現に生きている個人の誕生をはじめ、社会の倫理やおきてなどすべてにまつわる
アボリジニの世界観や社会観、それらを伝え、教えるための手段だったのである。

 

しかし一見「抽象画」のように見えながらも、アボリジニにとっては全く具体的な内容を
有する説話画のように機能するそれらの作品は、抽象画が一般性を獲得した20世紀後半になって、
単なる民族学的な観点からではなく純粋に芸術表現の観点から見直されるようになって来た。
漸新な構成と色彩感覚を持つアボリジニの作品は、ヨーロッパからもたらされた現代的な素材や
技法と結び付き、新たな現代の美術表現と見なされるようになったのである。

 

その根底に歴史的・地域的多様性と形式や主題、個々の表現の多様性が存在することが分かる。
ヨーロッパ文化の影響を受けた現代のアボリジニ芸術は、その結果、複数の民族と文化の調和的統合
を目指す実験国家オーストラリアがまさに直面している課題を象徴的に示すものとなっている。


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