オーストラリア移住を、他の国々とも比較して、メリット&デメリットを検証。

オーストラリアの教育制度

日本では文部科学省が教育を管轄していますが、オーストラリアでは各州の
政府が管轄していますので、州により学期の開始時期が違う事もありますが、
通常は学校の年度は1月下旬に始まり、12月中旬に終わります。

 

オーストラリアの教育制度は、小学校、中学、高校の合計が12年という
期間においては日本に似ていますが、中学は4年で高校は2年です。
又、義務教育は10年間(中学4年で終了)です。

 

プライマリー(小学校)とセカンダリー(中学校&高校)という教育区分ですが、
呼び方は中学校はJunior highschool、高校はHighschoolと米国と同じです。

 

基本的に公立学校は無料なのですが、ビザのステータスにより「留学生扱い」となり、
年間100万円以上の教育費がかかりますので、子供さんがいる場合は
どのビザを取得するかという選択の際に考慮した方が良いでしょう。

 

日本の学校から現地の公立学校に編入する場合、
まず編入を希望する学校の個人面接を受ける必要があります。

 

その際に、英語指導が必要と認められた場合には、編入前に州政府が管轄する
英語強化施設(Intensive English Centre = IEC)に入って、
授業についていける程度まで英語指導を受けることになります。

 

更に、編入後にも週に何時間か英語を母国語としない生徒の為の
英語補習授業(English as a Second Language = ESL)を受けることが出来ます。

 

Phouse

 

オーストラリアの大学への進学

 

オーストラリアでは義務教育のYear10(豪州の中学4年生=日本の高校1年レベル)を
終了した時点で、生徒たちは就職か大学進学するかの進路を決めます。

 

大学や専門学校(CollegeやTAFE)へ進学を希望する生徒たちは、
そのままYear11、Year12に進み、大学やTAFEなどで専攻する専門分野の基礎を勉強し、
Year12 の後半に実施される州の統一試験の成績及び後期中等教育の成績などによって、
志望大学の入学合否が決定されます。

 

オーストラリアの場合、Year11と12(日本の高校2、3年)で大学やTAFEに進むための
専門的な基礎を学ぶ点が日本の高校とは違います。

 

もし高校3年生の子供さんを連れてオーストラリアに移住する場合、
オーストラリアの大学によっては、入学基準に「日本の大学1年時を修了していること」が
条件であったり、希望の専攻に入学するために、規定の科目を大学入学前に
履修しておく必要があったりします。

 

この為、日本の高校卒業後の子供がオーストラリアの大学へ進学する場合は、
事前にまず大学付属カレッジのファンデーションスコース(大学準備コース)または
ディプロマコース(大学1年次に相当する専門課程)
に入って、
大学の入学条件となる科目を履修する必要があります。

 

Phouse

日本人学校と日本語補習校

オーストラリアには、シドニー、メルボルン、パースに日本の教育制度に沿った
日本人学校があります。

 

規模は大きくありませんが、人数が少ないために、生徒同士が皆顔見知りで、
上級生が下級生の面倒を見るという側面もあり、仲良く学べる環境が良い点でしょう。

 

将来的に日本への帰国を考えている家族や日本の大学へ帰国子女枠で
編入できない場合に、日本の教育レベルを維持する為の学校です。

 

その他、キャンベラやケアンズやブリスベーン、ゴールドコーストには日本語補習校が有ります。

 

補習校とは、週末に主に国語や算数を日本語で教える補助的な学校です。
現地の学校に通いながらも、最低限の日本語のレベルを維持する為の学校です。

 

Phouse


永住権やビザの取得方法 仕事に関して 移住先選び 現地の生活 豪州の概要