オーストラリア移住を、他の国々とも比較して、メリット&デメリットを検証。

日本人に人気の移住先の比較

 

近年日本人に人気の移住先は、発展著しい東南アジアが多くなりましたが、
カナダやオーストラリアといった欧米型英語国も依然として人気があります。
アメリカに関してはハワイとカリフォルニアという特定地域に人気が集中しています。

 

下記比較表の項目は、

日本と比較した物価。
仕事の有無。
ビザの難易度。
日本人向けサービスや商品。

という点でまとめたもので、それぞれ一長一短の特徴があります。

 

国名 物価 仕事 ビザ難易度 日本人
マレーシア 60%
タイ 70%
フィリピン 50%
カナダ 110% ×
オーストラリア 120%
アメリカ 90% ×
 

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移住の目的をはっきりさせる

オーストラリアに移住する目的により、
取得するビザのタイプや移住場所も全く変わってきます
ので、細かい計画を立てましょう。

 

移住する目的の例:
現地企業への就職、現地での自営業、日本企業の駐在員、豪州人との結婚、リタイア等々。

 

又、最終目標を「現地企業での就職及び永住権取得」として、
最初はワーキングホリデーや留学で入国滞在するというステップアッププランもあります。

 

住む場所も、永住ビザ取得の条件を有利にするために、
豪州政府が指定する過疎地域に何年か住むという方法もあります。

 

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移住の計画については、自分で出来るだけの事を調べた後は、
プロのコンサルタントに相談した方が良いでしょう。

 

自分にとって適切なビザや永住権申請への道筋のアドバイスや
ポイント式評価も含まれる各ビザの申請条件に現在の自分がどの程度
適しているかを見てもらう為のコンサルタント費用は、1〜2万円ぐらいの相場です。

 

オーストラリアが人気の移住先にも関わらず、移住に関して総合的に
説明されている日本語サイトは、米国移住などと比べればあまり多くありません。

 

インターネット上では、数年間情報が更新されないまま、
古い情報を掲載しているサイトも見受けられますので、注意が必要です。

 

その理由は、オーストラリアの永住権やビザの制度が頻繁に変更されるので、
2,3年前の情報は既に古くなってしまう為でしょう。

 

オーストラリアの移民局のホームページですら、頻繁に更新や変更されるので
案内サイトの1,2年前のリンク先情報が既に消えていたり受付終了な事もあります。

 

移民政策というのは、その国の経済や政治状況によって、刻々と変化する物ですが、
オーストラリアの場合は特に変更が多い傾向があります。

 

英語が得意な人は、移民局やオーストラリアの移民弁護士のサイト等も参考にし、
英語が得意でない人は、日系コンサルタントや業者に相談してみるのが良いでしょう。

 

オーストラリアのコンサルタントのビザ検索サイト(英語)

 

オーストラリア移民局ホームページのビザに関するページ(英語)

オーストラリアを選ぶポイント

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英語圏であること

様々な海外移住先の候補の中で、その国の公用語が何語であるかは選択する際の
大きなポイントでしょう。自分のキャリアアップや子供の教育を考えれば、
英語は最優先言語です。その国の言語が英語であるか、または仕事場では英語が
標準語であったり、子供の為のインターナショナルスクールが入りやすいか等が
移住先を選択するポイントとなるでしょう。

 

気候が温暖で晴れが多い

温暖な気候の中にも日本と同様の四季があること。
北部は熱帯雨林気候ですが、人口の集中する南西部は日本と同じ温暖湿潤気候です。
南部の州では比較的涼しい冬があるのに対し、北部の州はほとんど常に
暖かな気候に恵まれています。
シドニー、メルボルン、ブリスベーン、パース、アデレード、キャンベラという各都市でも
平均の最高気温と最低気温や湿度がかなり違いますので、自分に適した気候も
移住先選択の際に考慮した方が良いでしょう。
例えば、シドニーは一年中温暖な地中海性気候で、年間340日以上が晴天ですが、
自分達の故郷の気候に似ているせいか、ギリシャ系やレバノン系という地中海系の
移民の人達も多い場所です。

 

フレンドリーなオージー気質

オーストラリア人の性格は一般的にオープンでのんびりしており、
細かい事は気にしないと言われています。
学校等でもいじめはほとんどなく、大人の社会でも話好きで、
バーベキューパーティーが需要な情報交換の場と言われています。
一方で、欧米人らしくプライドが高く自己主張もはっきりしているという側面もありますが、
他の欧米人よりは時間や物事の細部に関してはいい加減という側面もあります。
プライベートを大切にし、必ず定時には帰宅するという特徴もありますが、
他方で離婚率も高いというデータも出ています。
他民族国家であり、外国生まれが人口の3割以上ですので、移民が溶け込みやすい
環境にありますが、都会と地方では多文化の許容性に多少の差があります。

 

日本との距離

日本とオーストラリアは飛行機で約9時間。
日本とカリフォルニアは約10時間ですので、それ程変わりはありませんが、
オーストラリアとの時差は1時間に対し、米国西海岸との時差は16時間有ります。
時差が殆どないというのは帰省や日本とのビジネスにはかなり便利な点です。
米国中西部や東部、カナダ、又欧州等と比較すると距離的な面では
比較的近い英語圏の国とも言えます。

 

住みやすさや治安の良さ

シドニーやメルボルンは、世界の住みやすい街ランキングで常に上位に入っています。
住みやすさとは、安全性、医療、文化と環境、教育、都市基盤等で判断されます。
近年、物価は上昇傾向にあり、日本よりも高いくらいですが、一方で賃金も
日本より高いので、現地で生活する分にはそれ程気にならないのですが、
それでも外食は日本よりかなり割高に感じられます。

 

多文化マルチカルチャー

オーストラリアは英国の文化を基礎としながら140ヶ国以上の国々から移民を
受け入れて来た為に、様々な文化と触れ合う事が出来ます。
多用な出身地の人々との交流だけでなく、世界各国の料理が本場の味で堪能出来たり、
子供の教育などでも多様性を経験する事が出来ます。

 

子供の教育

オーストラリアの教育のシステムは、小学校、中学、高校の合計が12年という点では
日本と近いと言えますが、義務教育は10年間です。
例えば、シドニーでは6・4・2ですので、中学4年生を卒業した時点で義務教育は終了です。
学校の年度は1月下旬に始まり、12月中旬に終わります。
この点は、4月に始まる日本や9月に始まる米国等とは違います。


オーストラリア移住のデメリット

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物価が高い

オーストラリアは世界的にも物価が高いので有名です。
勿論、現地で働けば、現地の給与も高い(最低時給が1500円ぐらい)ので、
それほど生活には困りませんが、渡豪して仕事を探している期間などで、日本の貯金を
使って生活している場合などは、割高に感じるでしょう。

 

食品は安いのですが、外食などが割高であり、電化製品等の海外からの輸入品等や
家賃等は割高と感じるでしょう。
その理由として、オーストラリアは、欧米から離れているために輸送量やかかる事や
人件費も高い事で物価は高い傾向にあり、
又、人口が都市部に集中しているために家賃も高くなっています。

 

医療費の負担

オーストラリアにも日本の国民健康保険の様なメディケア(Medicare)とういう制度があります。
しかし、あくまでも病気やケガが対象であり、歯や眼等の治療費は対象ではありません

 

又、ワーキングホリデーや留学生等は対象となりませんので、民間の医療保険を自分で
選び手続きをする必要があります。

 

永住権保有者でもメディケアと民間保険の両方に入っている人も少なくありません。

 

海外旅行保険を利用する場合は、治療後に加入している保険会社に、
治療費を請求する事になりますので、診断書や領収書の保管が必要となります。

 

永住権取得の難易度

一般的に言って、オーストラリアの永住権申請の条件は難しくなる傾向にあります。
それでも優秀な応募者がBRICS諸国等から来るためです。

 

職業ビザのポイント審査制度における英語力の要求レベルも10年ぐらい前は、
IELTS(英国や豪州の英語テスト)5.0pぐらいであったものが現在は6.0pに変更される事で
英語力のハードルが上がっている事や、オーストラリア政府の求める職業リストが
その時々の状況によって何度も変更されたり、そのリストの中に自分の興味のある
仕事が無い事や、現地の雇用スポンサーを探す事の難易度等も上がっていると言えるでしょう。

 

但し、難しくなっているとは言え、海外移住先として人気の高いマレーシアやカナダ等
と比較すると永住権の取得が難しいと言えますが、米国等と比較すると難易度は下がります。

 

米国の場合、外国人が最初から永住権を申請する手段というのは非常に限られています。
基本的には、文化人や学者、スポーツ選手等で顕著な成績を持っている場合
(オーストラリアの特殊タレント永住ビザの様なケース)や
米国市民との結婚の場合にしか認められず、
通常は特殊技能労働ビザや国際企業内移転ビザや投資家ビザ等を取得してから、
永住権を申請する二段階の手順となり、永住権と就労ビザは切り離されています。
永住権を申請してから認可までの「待機年数」も数年間はかかります。

 

又、米国では永住権付ビザ(永住ビザ)というビザは無く、
「何らかのビザ又は結婚をベースにして永住権を申請する」という制度で、
オーストラリアの様に「ビザと永住権が紐付きで両方取得出来る」という制度では有りません。

 

オーストラリアの場合は、いきなり最初から申請可能な永住権付きのビジネスビザや
投資家ビザが数種類有り、入国後に永住権カードを取得した後は、そのビザ関連の
ビジネスをする必要は無く、仮に仕事が無くとも豪州に継続して在住する事が出来ます。

 

要件が厳しくなったとはいえ、「いきなり永住権を取得出来る」という意味では、
米国や日本の様な国々よりは、移民にオープンな国とはいえるでしょう。

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